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こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。

コロナがまた広がってきました💦

県内での感染者数も増加しており、

早くワクチンの普及が望まれます。


今日は歯の数と力の関係について紹介したいと思います。
私が読んで非常に感銘を受けた文献があります。

歯科雑誌に掲載された論文で、

セミナーの講師の先生から紹介されたものなのですが、

「まさにそうだよな〜」

という内容でした。

欠損歯列におけるリスク

歯科展望VOL .120




長い付き合いの患者さんの歯の状態を見ていると、

短期間にあちこちの歯がダメになってくる方がいらっしゃいます。

1、2年の間に一気にあちこちの歯が抜歯になってしまい、

口の中の様子がガラッと変わってしまうのです。



この論文で触れられているのが、

まさにこれについてでした。



虫歯や歯周病で歯がダメになるのは、

理論上一定のペースで起きるはずです。


例えば5年に1本抜歯になる人がいたとすれば、

10年で2本、15年で3本

歯を失う計算になるはずです。



でも実際はそうはなりません。



前述のように短い期間に

2本3本、次々抜歯になることが

結構あります。



何故なのか?

ここでは

噛み合わせの数

について考察されていました。



人間の歯は上下14本ずつあります。

ということは噛み合わせられる場所は

14ヵ所

ということになります。



ここで歯を1本失うと

噛み合わせは13ヶ所になります。

2本3本と失うと

どんどん噛み合わせられる場所が減ってきます。



すると残っているところがオーバーワークになってしまうため、

トラブルが起きやすくなる、

すなわち


今度は違うところが抜歯になってしまう


という内容でした。



イメージとしては


ジェットコースターの下り坂


に似ているかもしれません。

最初のうちはちょっとずつ、

ある一定のタイミングで一気に下っていくようなカンジです。


roller-coaster_48620-300x300.jpg



こうなってしまうと、食い止めるのはかなり難しいのが現実です。



対策としては

まずは欠損を作らないことでしょう。


原因になる虫歯、歯周病を予防して、

ジェットコースターのコースに乗せないことですね。


もし欠損が生じた場合も

放置せず、早い段階で手を打つことが大切でしょう。

ここで、時々紹介していた、

「インプラントか、ブリッジか、部分入れ歯か」

という話になってくるのですが、

これはまた後々、考察してみたいと思います。
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2021.04.19 Mon l 噛み合わせ、顎関節 l top