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こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。

以前、インプラントについていろいろ紹介していましたが、今回は新しい手術の方法について紹介いたします。
名前をガイデッドサージェーリーと言います。

英語にするとGuided Surgery 、サージェリーは手術という意味、ガイデッドは旅行ガイドのガイドからきています。「案内付き手術」ってカンジになりますかね。ガイデッドサージェリーはコンピューター上のシミュレーション通りの手術を可能にする方法です。


実はインプラント手術に誤差はつきものです。

インプラント手術の際にはCT撮影を行い、コンピューター上でインプラントを入れる位置や角度をシミュレーションしてから行います。でも手術時にそのイメージを人の手で100%再現することはできません。そこにはどうしても誤差が生じてしまいます。
ほとんどのケースでは多少の誤差が出ても問題ありません。
私自身も「誤差は出る」という前提で、余裕を持った設計をしています。


ガイデッドサージェリーは、その誤差を少なくする方法です

ケースによってはその誤差すら許されないシビアな状況も存在します。ガイデッドサージェリーでは事前にサージカルガイドというものを作成します。インプラントを入れる穴がついたマウスピースの様なもので、コンピューター上でデザインしたイメージがそのままマシーンで作られるため、これを使えば誤差が少なくなるというわけです。

45556.jpg
上の前歯が欠損しています(写真だと右上)

45555.jpeg
こんな装置を装着します
インプラント予定箇所に穴が空いています



ガイデッドサージェリーは、実はかなり広く用いられている手法です

ガイデッドサージェリーはかなり一般的な手法になっており、全てのインプラントをこの方法で行う、という先生もいらっしゃいます。ただし、ガイドがきちんと合っていないとズレが出たり、奥歯で口の開きにくい人には扱いづらかったりすることもあります。

当院では、

「骨が薄くて誤差が出て欲しくない」、「位置的にガイドが扱いやすい」ということから

上の前歯のインプラントに用いることが多いです。(+3万円かかります)


近年DXなんて言葉を耳にしますが、歯科業界はそれ以前から結構デジタル化が進んできています。被せ物を作ったり、型をとって歯形の模型を作る、なんていうのもデジタルでできる様になっています。まだまだ人の手でしかできないこともありますが、上手く組み合わせて治療の質を上げていきたいと思っています。
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2021.09.27 Mon l インプラント l top