こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。
すっかり春めいてきて、新しい年度の始まりを感じるようになってきました。
今日は歯医者の永遠の(?)テーマ、「歯を削る削らない」について触れてみようと思います。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。
すっかり春めいてきて、新しい年度の始まりを感じるようになってきました。
今日は歯医者の永遠の(?)テーマ、「歯を削る削らない」について触れてみようと思います。
「歯をなるべく削りません」
ということを掲げている歯医者さん、非常に多いです。当院もその一つです。歯をなるべく削らないようにするのは、当然のことですし、それを患者さんが希望するのも自然なことです。
ただ、ここで考えたいのは、「歯を削るのは絶対的に悪いことなのか」、ということです
歯を削るのには大きく2つの目的があります
・虫歯や悪い病変部を取り除くため
・被せ物が作れるように歯の形を整形するため
他の目的で削ることもありますが、頻度の高いこの2つに絞って解説させてください。
この2つ、どちらも虫歯の治療の一環で、患者さんからすると「歯を削る」という同じ行為ではあるんですが、治療としては全然違う性格のものになります。
虫歯を取るために削りすぎるのはNGです
我々歯科医がなるべく削らないように心がけているのは、この部分です。余分に削ってしまったために、しなくていい銀歯になってしまった、神経をとるハメになってしまった、となっては歯の寿命にも影響しますから、厳密に避けたいところです。かといって虫歯を取り残してもいけないので、必要最小限の範囲で削る、ということが求められます。
これがいわゆる「なるべく歯を削らない」というやつです。

被せ物を作る場合は、しっかり削らないといけません。
被せ物を作っていく時には、必要な厚みというものがあります。この厚みが無いと被せ物が作れなかったり、作っても強度不足になってしまいます。となると被せ物を作っていく時は、この厚みが取れるまでしっかり歯を削らないといけない、ということになります。この場合ももちろん、削りすぎはダメですが、どちらかというと削り足りていないことの方が多いです。
↓こんな感じで削り方ガイドというものがあるんです
e.maxプレパレーションガイドより
削らないことがNG、の場合もあるんです
私は研修医の頃、よくこれが削り足りていなくて、教官に手直しをされていました💦今でも講習を受けていると、「ここが少し足りていないよ」と指摘されることがあります。どうしても無意識にブレーキがかかってしまってるんでしょうね。一緒に受講している先生も同じように指摘されているのをよく見るので、どうやら私特有のクセではなさそうです。
この削る削らない問題、実はお金の面で考えると削らない方が美味しいんです(笑)
我々からすると、しっかり削っても、ちょっとしか削らなくても、いただけるお金は一緒です。さて、どっちがいいか、、、考えるまでもないですよね。我々からすると削らない方が楽チンでいいんですが、ここで削ることをサボってはいい治療はできません。
「削らない=いい歯医者、削る=悪い歯医者」とは限らないのです
見方によっては、被せ物を作る時にきちんと削らないというのは、
「未熟や手抜きである」
とも言えるかもしれません。
偉そうな表現になりましたが、より良い治療のためにはしっかり削った方がいい場合もあるってことです。我々も患者さん同様、歯をなるべく削りたくありません。だからと言って、「削らない=善、削る=悪」と一概に言えないことを知ってもらえたらな、と思います。
ということを掲げている歯医者さん、非常に多いです。当院もその一つです。歯をなるべく削らないようにするのは、当然のことですし、それを患者さんが希望するのも自然なことです。
ただ、ここで考えたいのは、「歯を削るのは絶対的に悪いことなのか」、ということです
歯を削るのには大きく2つの目的があります
・虫歯や悪い病変部を取り除くため
・被せ物が作れるように歯の形を整形するため
他の目的で削ることもありますが、頻度の高いこの2つに絞って解説させてください。
この2つ、どちらも虫歯の治療の一環で、患者さんからすると「歯を削る」という同じ行為ではあるんですが、治療としては全然違う性格のものになります。
虫歯を取るために削りすぎるのはNGです
我々歯科医がなるべく削らないように心がけているのは、この部分です。余分に削ってしまったために、しなくていい銀歯になってしまった、神経をとるハメになってしまった、となっては歯の寿命にも影響しますから、厳密に避けたいところです。かといって虫歯を取り残してもいけないので、必要最小限の範囲で削る、ということが求められます。
これがいわゆる「なるべく歯を削らない」というやつです。

被せ物を作る場合は、しっかり削らないといけません。
被せ物を作っていく時には、必要な厚みというものがあります。この厚みが無いと被せ物が作れなかったり、作っても強度不足になってしまいます。となると被せ物を作っていく時は、この厚みが取れるまでしっかり歯を削らないといけない、ということになります。この場合ももちろん、削りすぎはダメですが、どちらかというと削り足りていないことの方が多いです。
↓こんな感じで削り方ガイドというものがあるんです
e.maxプレパレーションガイドより
削らないことがNG、の場合もあるんです
私は研修医の頃、よくこれが削り足りていなくて、教官に手直しをされていました💦今でも講習を受けていると、「ここが少し足りていないよ」と指摘されることがあります。どうしても無意識にブレーキがかかってしまってるんでしょうね。一緒に受講している先生も同じように指摘されているのをよく見るので、どうやら私特有のクセではなさそうです。
この削る削らない問題、実はお金の面で考えると削らない方が美味しいんです(笑)
我々からすると、しっかり削っても、ちょっとしか削らなくても、いただけるお金は一緒です。さて、どっちがいいか、、、考えるまでもないですよね。我々からすると削らない方が楽チンでいいんですが、ここで削ることをサボってはいい治療はできません。
「削らない=いい歯医者、削る=悪い歯医者」とは限らないのです
見方によっては、被せ物を作る時にきちんと削らないというのは、
「未熟や手抜きである」
とも言えるかもしれません。
偉そうな表現になりましたが、より良い治療のためにはしっかり削った方がいい場合もあるってことです。我々も患者さん同様、歯をなるべく削りたくありません。だからと言って、「削らない=善、削る=悪」と一概に言えないことを知ってもらえたらな、と思います。
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