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こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。


だいぶ日が暮れるのも早くなってきましたね

今回は、先月末になかなかびっくりな発表があったので、それを紹介します
「乳幼児期における親との食器共有について」


8月31日に日本口腔衛生学会から発表された報告書のタイトルです。今まで虫歯菌は親子で感染することから、食器(スプーンやお箸)の共有は避けましょう、口移しで食事を与えるのはやめましょう、と言われてきました。今回はそれについて新たな知見が発表されました。

食器共有1



食器を共有してもしなくても虫歯に差はなかった!


というのが、今回のトピックです。
今までは食器を共有すると虫歯になりやすくなる、と言われてきたのですが、3歳児の時点で調べたところ、食器を共有した子と共有しなかった子で、そんなに違いは出なかったそうです。ということは食器を分けて使うことは虫歯予防にならない、とも考えられるわけです。

今まで、子どもの虫歯予防のために、お箸やスプーンは分けて使いましょうと話してきたのですが、、、見事に全否定です😅


子どもの虫歯を防ぐには?


この報告では虫歯を防ぐためには

砂糖の摂取を控える
仕上げ磨きをして汚れを取る
フッ素を使う


ことが大切だと結論づけられています。結局やることは一緒なんですね。食器の共有に神経質になるくらいなら、一般的に言われている虫歯予防に力を入れた方がいい、とも言えそうですね


食器共有2



それにしても今回の発表には驚きました。昔、スポーツの分野では水を飲んではダメと言われていましたが、今はまるっきり逆ですよね。そんな感じで常識とされてきたことが一気にひっくり返るのを目の当たりにした気分です
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2023.09.29 Fri l 予防 l top