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こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。

今日はインプラントのテーマに挙げていた三つめ、インプラントは「ダメになる」についてです。
これについてはいろいろと誤解されてように感じます。

まず前提として、インプラントもブリッジもその他の治療でもいつかはダメになってしまいます。

20年、30年問題なく経過する方もいらっしゃいますし、もちろん歯科医師もそのために全力を尽くしますが、
どんなにいい治療でも人工物である以上、いつか「ダメになる」は避けられない宿命なのです。

ですから「インプラントはダメになるから、治療としては不適切だ」と言うのは、少し違うのではないかと思います。

考えるべきは、

「治療としてダメになりにくい、しっかり長持ちするのか」

ではないでしょうか。


インプラント、ブリッジ、義歯がどれだけもつのかをまとめたものがあります。
(当院で案内に用いているものです)

implant.jpg
Br,PD



少し基準があいまいなのですが、インプラントが一番長持ちと言えそうです。

「インプラントがダメになる」という話を耳にされた方にとっては意外なのではないでしょうか。


ここにその誤解のポイントがあります。

インプラントは土台となる根っこの部分とかみ合わせになる冠の部分に分かれます。

根っこの部分が手術で入れるインプラント本体で、その上に専用のパーツを組み合わせて冠を作っていきます。


そしてこの統計は【根っこ(インプラント本体)】が大丈夫だったか、で評価されています。

一方で多くの患者さんは【冠】が大丈夫だったか、で評価しているように見受けられます。


冠は実際に接触して機能する部分、いわば車のタイヤにあたります。

割れたり、欠けたり、すり減ったり、という冠のトラブルは、やはりこの統計の数字以上に発生します。


「インプラント【根っこ】は長持ちしますよ」という歯科医師と
「インプラント【冠】がダメになった」思ってしまう患者さん、


ここで食い違いが起きているように感じます。



「実際にトラブルが起きている以上、インプラントは長持ちする、というのは誇張ではないか?」

と思われるかもしれません。

先ほど、冠は車のタイヤにあたるものと言いました。

長期間走っていてタイヤがすり減って交換が必要になった、

あるいは何かを踏んでパンクした、

これを「車が壊れた、ダメになった」とは言わないと思います。

ダメになったのは【車本体】でなく【タイヤ】、ですよね。


インプラントも同様なのですが、この考えが歯科医師と患者さんで共有できてないために、
このような誤解が生じているのではないかと思っています。

確かに根っこの部分にトラブルが発生することはあります。

固定が得られなかった、内部で折れてしまった、感染が起きて撤去した、などといった致命的なものです。
それこそが、本当に「インプラントがダメになる」ことなのですが、それらの発生率は先ほどの統計のとおりです。

冠が欠けたり、すり減ったりというのはある意味自然なことで、根っこに起きるトラブルと比べると重大な問題ではありません。

もちろん、すぐ欠けたり、すり減ったりしてしまうのは問題ですが、
冠の修理ややり替えは、比較的シンプルにできることが多く、○年保障といった保証期間を定めている医院が多いようです。


インプラントはどうしても手術や治療費の話ばかりになってしまいがちです(私もそうですが…)

このような話もしっかりしておく、聞いておかないといけませんね。


現在、歯のなくなったところに対する治療としては、大きく3つ、挙げられます。

ブリッジ、入れ歯、インプラント。

どの治療にも一長一短があります。

あまり触れられることは少ないのですが、ブリッジや義歯にも短所は多く存在します。

残念ながら、バラ色の治療はまだ存在しません。

だからこそ、どんな治療なのか、正しく理解してベストな選択することが大切だと思います。
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2017.02.18 Sat l インプラント l top