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こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。

5月だというのに暑い日が続きますね。

私も三十路を過ぎて小さなお子さんを持つ友人が増えてきました。

今日は私の友人からよく受ける質問を挙げさせていただきます。

「虫歯は子どもにうつるのか?」

答えは…
yes です

虫歯は感染症です。

風邪のように人から人へ伝染する病気なのです。

虫歯はお口の中にいる細菌によって引き起こされるものですが、

もともと生まれたての赤ちゃんのお口の中にこれらの細菌は存在しません。

ではどこから細菌がやってくるのか、と言えば他の人の口の中からです。

風邪のように咳やくしゃみからやってくるわけではなく、

食事の時に食べ物をシェアしたり、スプーンの口移しをした時などに虫歯菌の感染が起こるのです。

ですから、食器やスプーンは親子で分けて使いましょう、という指導をされたお母さんも多いと思います。

周囲の大人(特にご両親)が虫歯だらけだと、子供さんも虫歯になりやすくなると言われています。

子どもの虫歯予防の一つとしてご両親が虫歯をしっかり治しておきましょう、というのがあるぐらいなのです。



実は子どもには虫歯菌に感染しやすい時期というのがあります。

だいたい1歳半~3才ぐらいまで期間です。

専門用語で「感染の窓」と呼ばれるこの時期は、歯がはえてそろってきて、

様々な細菌がお口の中に定着してくる不安定な時期です。

いわば細菌が縄張り争いをしている時期、と言えばいいのでしょうか。

それが3才頃になると細菌同士のパワーバランスがとれて安定期に入ります。

その時期の縄張り争いに虫歯菌を参加させなければ(感染させなければ)、

虫歯菌が定着しないため、その子は虫歯になりにくくなる、と言われています。

(もちろん絶対大丈夫というわけではありません)


もし、そこで虫歯菌が居着いたからといって必ずしも虫歯になるわけではありません。

虫歯菌は糖分をエサに酸を作り出す細菌です。

間食(特に甘いもの)を控えたり、歯磨きなどで予防することも大切です。


逆のパターンもあります。

恋人同士のキスなどでも虫歯菌の感染が起きるとも言われています。

子どもの頃に虫歯がなくて油断していると、大人になってから感染して虫歯になることもあるのです。



結局、風邪の予防に手洗いうがいが大切なように、

虫歯予防に食習慣、歯磨きが大切、ということですね。

あと早い時期から歯科検診を受けるようにするのもいいですね!
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2017.05.23 Tue l 虫歯 l top