こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。
インフルエンザが流行っていますね。
皆さん、体調はいかがでしょうか?
以前、ブリッジVSインプラントの記事を載せましたが、
今日は義歯VSインプラントで比べてみたいと思います。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。
インフルエンザが流行っていますね。
皆さん、体調はいかがでしょうか?
以前、ブリッジVSインプラントの記事を載せましたが、
今日は義歯VSインプラントで比べてみたいと思います。
それぞれ比べるとこんな感じです。
インプラント
○非常に長持ち(5年で95%以上)
○しっかりものが噛める
○他の歯に負担をかけない
△費用がかかる(30~40万円)
△期間がかかる(3か月~)
△外科的な処置が必要
部分義歯
○保険で治療できる(自費でもOK)
○作る手間が少ない(3,4回)
△違和感が出やすい
×あまり噛めない
×他の歯を傷める
×長持ちしない(4年で約8割がやり替え)
やっぱり治療法としてはインプラントがいいと思います。
学会や研修などに参加していると、最近はインプラントを第一に考えることが多いように感じます。
それは長期的に見ると義歯の欠点である
×あまり噛めない
×他の歯を傷める
×長持ちしない(4年で約8割がやり替え)
の3点によってかみ合わせが変わってくることを防ぐため、と考えています。
順番に見ていくと、まず義歯は噛めません。
噛む力は健康な歯の1/10程度と言われています。
これは義歯が柔らかい歯茎の上に乗っているだけで、噛む力に抵抗できないからです。
そんなことないよ、噛めているよ、と言われることもありますが、
実際には他のところで噛んでいたり、その不便さに慣れているだけだったりします。
義歯はその名前のとおり、義手や義足と同じ仲間です。
全く同じように噛める、というのは少々無理があります。
続いて他の歯を傷める、ことについて
部分義歯は金具を他の歯にひっかけて固定します。
金具のかかっている歯は汚れがたまりやすくなりますから、
虫歯のリスクが上がります。
また義歯はあまり噛めません。
そのしわ寄せは他の歯にいってしまいます。
結果、他の歯に無理がきて抜歯になってしまうことが多くあります。
最後は長持ちしない
歯のないところの歯茎はどんどん痩せていきます。
その量は1年で0.5ミリと言われています。
2年で1ミリです。
きちんと合わせて作った義歯も2年たつと1ミリもの隙間ができるわけです。
隙間が大きくなると当然新しく作りなおす必要がでてきますよね。
またその間に他の歯がダメになることもかなり多くあります。
隙間ができると金具がかかっている歯にかかる負担が大きくなってしまうからです。
あるところがダメになって義歯にした、
すると他のところがダメになってまた新しく義歯にした、
するとさらに他のところがダメになって。。。
これを繰り返すことよってだんだんかみ合わせが崩壊していくのです。
そしてだんだん食べられるものに制限が出てきます。
食べる楽しみが減っていきます。
このようなことから、インプラントが推奨されることが多いようです。
ただここでも誰にでもインプラントすればいいわけではありません。
部分義歯が必要な方は比較的高齢な方が多いです。
80代90代の方も珍しくない世の中になりました。
お元気な方ならいいですが、皆さん必ずしもお元気とは限りません。
病気でいっぱい薬を飲んでいる、とか体が弱って医院になんとか通えている状態、
という方にインプラントが向いているとは思えません。
個人的に最もインプラントを検討すべきなのは、
最初に部分義歯になるタイミングかな
と考えています。
一番多いのが、上下左右どこかの大臼歯が2本なくなった場合です。
ブリッジはもうできませんから、部分義歯かインプラントということになります。
部分入れ歯って聞くと、正直嫌ですよね、
不便だし、老けた気がするし。
というわけで、約半分の人が使ってくれません。
きちんと使ってくれたとしても、さっきのかみ合わせ崩壊のサイクルに入ってしまいます。
使ってくれないともっと早くかみ合わせは崩壊します。
この「かみ合わせ崩壊の初期」の段階に積極的にインプラントを用いることで
他の歯、ひいては全体のかみ合わせをしっかり守れるのではないかと考えています。
まだこの段階なら入れる本数も少なくて済みますし。
もう一ついいのは、この段階の方はまだまだお元気な年代の方多いことです。
感覚的には50代後半~70代前半、老け込むような年ではない方達です。
インプラントも大丈夫でしょう。
義歯VSインプラントとしましたが、実は必ずしもVSとはなりません。
以前紹介したIARPDという方法はインプラントと義歯を組み合わせた治療法です。
このIARPDも上手く使うと治療の選択肢はもっと広がります。
インプラントとブリッジ、義歯を比べてみましたが、共通して言えるのは、
10年後20年後に他の歯やかみ合わせに大きな違いが出てくることです。
今の治療や費用をどうするのかは大切なことですが、
ものを食べる、ということについて将来自分がどうありたいのか、
本当はこのことを考えて治療を選択してもらいたいなと思います。
インプラント
○非常に長持ち(5年で95%以上)
○しっかりものが噛める
○他の歯に負担をかけない
△費用がかかる(30~40万円)
△期間がかかる(3か月~)
△外科的な処置が必要
部分義歯
○保険で治療できる(自費でもOK)
○作る手間が少ない(3,4回)
△違和感が出やすい
×あまり噛めない
×他の歯を傷める
×長持ちしない(4年で約8割がやり替え)
やっぱり治療法としてはインプラントがいいと思います。
学会や研修などに参加していると、最近はインプラントを第一に考えることが多いように感じます。
それは長期的に見ると義歯の欠点である
×あまり噛めない
×他の歯を傷める
×長持ちしない(4年で約8割がやり替え)
の3点によってかみ合わせが変わってくることを防ぐため、と考えています。
順番に見ていくと、まず義歯は噛めません。
噛む力は健康な歯の1/10程度と言われています。
これは義歯が柔らかい歯茎の上に乗っているだけで、噛む力に抵抗できないからです。
そんなことないよ、噛めているよ、と言われることもありますが、
実際には他のところで噛んでいたり、その不便さに慣れているだけだったりします。
義歯はその名前のとおり、義手や義足と同じ仲間です。
全く同じように噛める、というのは少々無理があります。
続いて他の歯を傷める、ことについて
部分義歯は金具を他の歯にひっかけて固定します。
金具のかかっている歯は汚れがたまりやすくなりますから、
虫歯のリスクが上がります。
また義歯はあまり噛めません。
そのしわ寄せは他の歯にいってしまいます。
結果、他の歯に無理がきて抜歯になってしまうことが多くあります。
最後は長持ちしない
歯のないところの歯茎はどんどん痩せていきます。
その量は1年で0.5ミリと言われています。
2年で1ミリです。
きちんと合わせて作った義歯も2年たつと1ミリもの隙間ができるわけです。
隙間が大きくなると当然新しく作りなおす必要がでてきますよね。
またその間に他の歯がダメになることもかなり多くあります。
隙間ができると金具がかかっている歯にかかる負担が大きくなってしまうからです。
あるところがダメになって義歯にした、
すると他のところがダメになってまた新しく義歯にした、
するとさらに他のところがダメになって。。。
これを繰り返すことよってだんだんかみ合わせが崩壊していくのです。
そしてだんだん食べられるものに制限が出てきます。
食べる楽しみが減っていきます。
このようなことから、インプラントが推奨されることが多いようです。
ただここでも誰にでもインプラントすればいいわけではありません。
部分義歯が必要な方は比較的高齢な方が多いです。
80代90代の方も珍しくない世の中になりました。
お元気な方ならいいですが、皆さん必ずしもお元気とは限りません。
病気でいっぱい薬を飲んでいる、とか体が弱って医院になんとか通えている状態、
という方にインプラントが向いているとは思えません。
個人的に最もインプラントを検討すべきなのは、
最初に部分義歯になるタイミングかな
と考えています。
一番多いのが、上下左右どこかの大臼歯が2本なくなった場合です。
ブリッジはもうできませんから、部分義歯かインプラントということになります。
部分入れ歯って聞くと、正直嫌ですよね、
不便だし、老けた気がするし。
というわけで、約半分の人が使ってくれません。
きちんと使ってくれたとしても、さっきのかみ合わせ崩壊のサイクルに入ってしまいます。
使ってくれないともっと早くかみ合わせは崩壊します。
この「かみ合わせ崩壊の初期」の段階に積極的にインプラントを用いることで
他の歯、ひいては全体のかみ合わせをしっかり守れるのではないかと考えています。
まだこの段階なら入れる本数も少なくて済みますし。
もう一ついいのは、この段階の方はまだまだお元気な年代の方多いことです。
感覚的には50代後半~70代前半、老け込むような年ではない方達です。
インプラントも大丈夫でしょう。
義歯VSインプラントとしましたが、実は必ずしもVSとはなりません。
以前紹介したIARPDという方法はインプラントと義歯を組み合わせた治療法です。
このIARPDも上手く使うと治療の選択肢はもっと広がります。
インプラントとブリッジ、義歯を比べてみましたが、共通して言えるのは、
10年後20年後に他の歯やかみ合わせに大きな違いが出てくることです。
今の治療や費用をどうするのかは大切なことですが、
ものを食べる、ということについて将来自分がどうありたいのか、
本当はこのことを考えて治療を選択してもらいたいなと思います。
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