こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。
今年は例年ほどは寒くないのかな~、と思いながら過ごしていますが、
インフルエンザが半端ないですね。
知り合いの介護職員の方が現場は対応にてんてこ舞いだと言われていました。
突然ですが、歯医者で治療するときにやたら高い保険外の治療を勧められたことはありませんか?
あんまり高い治療を勧められるものだから、
イヤになって歯医者に行くのをやめた、なんて声も聞きます。
なんで歯医者では高額な治療を勧められるのでしょう?
歯医者の立場からお話させてください。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。
今年は例年ほどは寒くないのかな~、と思いながら過ごしていますが、
インフルエンザが半端ないですね。
知り合いの介護職員の方が現場は対応にてんてこ舞いだと言われていました。
突然ですが、歯医者で治療するときにやたら高い保険外の治療を勧められたことはありませんか?
あんまり高い治療を勧められるものだから、
イヤになって歯医者に行くのをやめた、なんて声も聞きます。
なんで歯医者では高額な治療を勧められるのでしょう?
歯医者の立場からお話させてください。
まず歯科治療は一般的に健康保険にて行われます。(保険診療というものです)
この保険診療、基本的に一本道です。
ルールが厳密に決められており、場所によってはブリッジにするか義歯にするか、とか、
銀歯にするか白い歯にするか、くらいなら選ぶことが出来ますが、
その程度の選択肢しかありません。
でも歯科診療そのものはもっとすすんでおり、
実際にはもっと多くの選択肢が存在します。
しかしそれを患者さんで知っている方は多くありません。
ですから歯医者側が情報提供して知ってもらう必要があります。
ただここで大きな問題が出てきます。
金額が全然違うんです。
保険では1000円程度のものが、保険外診療になると数万円なんて言うのも珍しくありません。
保険の銀歯で数千円のところがセラミックにするとなると、
都会では1本10万円以上が当たり前です。
これ、実は歯医者がふっかけてきてるわけではないんです。
その逆で保険診療が桁違いのディスカウント価格だからなんです。
保険診療の費用は国際的な水準と比較すると、
数分の一から数十分の一と言われています。
極端な例として大学病院の口腔外科の教授に親知らずを抜歯してもらう場合、
日本では保険診療で一律3000円くらいなのが、
上海では150万円(!?)もする、なんて話も聞いたことがあります。
500倍ですね(笑)
本当は保険診療がべらぼうに安くて、
保険外診療が妥当な水準なはずなんですが、
保険外診療が法外に高い、と誤解されがちです。
そしてこれだけ金額が違ってくると、
歯医者側は情報提供しているだけのつもりでも、
患者さんからするとお金儲けのために勧められている、
と思われてしまうことが多いようです(笑)
もうひとつ、これは私だけかもしれませんが。。。
「歯医者の本能」みたいなものもあるかと思います。
歯医者は専門の大学を卒業し、国家試験をクリアしたプロフェッショナルです。
研修医や歯科医院での勤務を通じて自分の技術、知識を磨き、
ようやく一人前になり、独立、開業していくわけです。
ここで終わりではありません。
患者さんに少しでもいい治療を提供するため、学会や研修会に参加して、
さらに自分を高める努力をしています。
世界こそ違いますが、プロの料理人に近いかもしれません。
歯科の治療を料理の世界に当てはめると、
保険診療は…大手チェーンの牛丼ってところでしょうか。
コスパは最高です。
ただ、質の追求はできません。
メニューの内容はおろか、
使うお肉(材料)や作り方(治療方法)はマニュアル通りに
ほとんど決められているからです。
チェーンの牛丼に高級な肉を使ったり、特別な下ごしらえをしたりはできないですよね。
一方保険外診療は…料亭やレストランのコース料理といったところでしょうか。
シェフがベストな食材を選び、腕によりをかけその人の好みにあった料理を提供できます。
余裕をもって納得のいく仕事ができるようになります。
さてプロの料理人はどちらの仕事をしたいでしょうか?
どちらの料理を食べてもらいたいでしょうか?
答は明らかだと思います。
歯医者も同じです。
なんか保険診療の悪口みたいな文章になりましたが、
保険診療は浅く広く医療を提供する、
という意味では非常によくできたシステムだと思います。
ただ保険診療は歯科診療の世界の浅い一部分でしかありません。
ちょっと考えてみてください。
キャッシュレスやAI、世界はどんどん進化しているのに、
黒電話の時代から相も変わらず、虫歯を銀歯で治しているなんて、
ヘンだと思いませんか?
実はこんなの日本ぐらいなもんです。
(過去の記事参照)
皆さんの目に触れないだけで、
世の中にはもっと優れた素材、治療法がどんどん出てきているんです。
そんなことを知ることもなく、「高いのはイヤだから保険でいいや」とか「まあ銀歯でいっか」
となってしまうのって、もったいなくないですか?
「保険外診療の話をしたら、金儲けの悪徳歯医者と思われる」
はっきり言ってこんなこと、どの歯医者もわかっています(笑)
それでもなんで患者さんに勧めているのか、
それは患者さんにいい治療をしたい、いい治療を受けてもらいたいという
歯医者の熱意からに他ならないと思っています。
この保険診療、基本的に一本道です。
ルールが厳密に決められており、場所によってはブリッジにするか義歯にするか、とか、
銀歯にするか白い歯にするか、くらいなら選ぶことが出来ますが、
その程度の選択肢しかありません。
でも歯科診療そのものはもっとすすんでおり、
実際にはもっと多くの選択肢が存在します。
しかしそれを患者さんで知っている方は多くありません。
ですから歯医者側が情報提供して知ってもらう必要があります。
ただここで大きな問題が出てきます。
金額が全然違うんです。
保険では1000円程度のものが、保険外診療になると数万円なんて言うのも珍しくありません。
保険の銀歯で数千円のところがセラミックにするとなると、
都会では1本10万円以上が当たり前です。
これ、実は歯医者がふっかけてきてるわけではないんです。
その逆で保険診療が桁違いのディスカウント価格だからなんです。
保険診療の費用は国際的な水準と比較すると、
数分の一から数十分の一と言われています。
極端な例として大学病院の口腔外科の教授に親知らずを抜歯してもらう場合、
日本では保険診療で一律3000円くらいなのが、
上海では150万円(!?)もする、なんて話も聞いたことがあります。
500倍ですね(笑)
本当は保険診療がべらぼうに安くて、
保険外診療が妥当な水準なはずなんですが、
保険外診療が法外に高い、と誤解されがちです。
そしてこれだけ金額が違ってくると、
歯医者側は情報提供しているだけのつもりでも、
患者さんからするとお金儲けのために勧められている、
と思われてしまうことが多いようです(笑)
もうひとつ、これは私だけかもしれませんが。。。
「歯医者の本能」みたいなものもあるかと思います。
歯医者は専門の大学を卒業し、国家試験をクリアしたプロフェッショナルです。
研修医や歯科医院での勤務を通じて自分の技術、知識を磨き、
ようやく一人前になり、独立、開業していくわけです。
ここで終わりではありません。
患者さんに少しでもいい治療を提供するため、学会や研修会に参加して、
さらに自分を高める努力をしています。
世界こそ違いますが、プロの料理人に近いかもしれません。
歯科の治療を料理の世界に当てはめると、
保険診療は…大手チェーンの牛丼ってところでしょうか。
コスパは最高です。
ただ、質の追求はできません。
メニューの内容はおろか、
使うお肉(材料)や作り方(治療方法)はマニュアル通りに
ほとんど決められているからです。
チェーンの牛丼に高級な肉を使ったり、特別な下ごしらえをしたりはできないですよね。
一方保険外診療は…料亭やレストランのコース料理といったところでしょうか。
シェフがベストな食材を選び、腕によりをかけその人の好みにあった料理を提供できます。
余裕をもって納得のいく仕事ができるようになります。
さてプロの料理人はどちらの仕事をしたいでしょうか?
どちらの料理を食べてもらいたいでしょうか?
答は明らかだと思います。
歯医者も同じです。
なんか保険診療の悪口みたいな文章になりましたが、
保険診療は浅く広く医療を提供する、
という意味では非常によくできたシステムだと思います。
ただ保険診療は歯科診療の世界の浅い一部分でしかありません。
ちょっと考えてみてください。
キャッシュレスやAI、世界はどんどん進化しているのに、
黒電話の時代から相も変わらず、虫歯を銀歯で治しているなんて、
ヘンだと思いませんか?
実はこんなの日本ぐらいなもんです。
(過去の記事参照)
皆さんの目に触れないだけで、
世の中にはもっと優れた素材、治療法がどんどん出てきているんです。
そんなことを知ることもなく、「高いのはイヤだから保険でいいや」とか「まあ銀歯でいっか」
となってしまうのって、もったいなくないですか?
「保険外診療の話をしたら、金儲けの悪徳歯医者と思われる」
はっきり言ってこんなこと、どの歯医者もわかっています(笑)
それでもなんで患者さんに勧めているのか、
それは患者さんにいい治療をしたい、いい治療を受けてもらいたいという
歯医者の熱意からに他ならないと思っています。
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