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こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。

先日マリナーズのイチロー選手が引退を発表されましたね。

野球ファンでずっとイチロー選手の活躍を見てきた私としては、ついにこの日が来てしまったか、という感想です。

引退会見での爽やかな表情が印象的でした。

イチロー選手の思い出話になる前に本題に入っていきましょう(笑)

最近は歯の治療や予防をしっかりすることで色んな病気を防げますよ、

という内容をTVなどで見かける機会も増えてきました。

以前から時々そういった記事を載せてきましたが、

その中でこれから特に気をつけたい病気を紹介しようと思います。
その名も誤嚥性肺炎



肺炎は皆さんお分かりですよね。

誤嚥というのはものを飲み込むときに間違って気管に入ってしまうことを言います。

誤嚥によって起こる肺炎、というわけで誤嚥性肺炎です。


誤嚥は飲み込む力の低下した高齢者に多く見られます。

その中で多いのは唾液の誤嚥、なんです。


普通は誤嚥するとむせます。

お茶を飲んでて気管に行ってしまったら、むせますよね。

しかし機能低下している高齢者の方では、

むせが起こりません。


ですから、知らないうちに誤嚥が発生することになるのです



ここで問題なのが、唾液には多くの細菌が含まれていることです。

口の中は人体で最も最近の多いところです。

普通に飲み込みができていれば大丈夫ですが、

誤嚥すると細菌が肺に行ってしまうことになります。

その結果、肺炎が発生してしまうのです。



この誤嚥性肺炎、実に厄介な病気です。

何回も繰り返すのです。

一時的に治ることはありますが、誤嚥という原因がある以上、

再発を繰り返します。

そして再発するたびに、体力が奪われて、

最終的には寝たきりになり、やがて命まで奪っていきます。


現在肺炎は死亡原因の第3位、

肺炎で亡くなる方の半数以上がこの誤嚥性肺炎です。


がんや脳卒中、心筋梗塞など、

命に関わる病気は色々ありますが、

この誤嚥性肺炎もそれにならぶ病気と言えるでしょう。


非常に恐ろしい誤嚥性肺炎ですが、

予防方法が存在します。

お口の中の徹底した清掃、口腔ケアの実施です。

口の中に大量に細菌がいることが原因になっているのですから、

物理的に減らしてしまえ、という考え方です。

非常に単純(?)な発想ですが、効果は抜群!

少々ばらつきはありますが、

約4割から5割、減少した、

という報告が出ています。


口腔ケア肺炎
出典:要介護高齢者に対する口腔衛生の誤嚥性肺炎予防効果に関する研究、日本歯科医師学会会報誌2001




関係者がいうのもなんですが、

これってすごくないですか?

やっただけで発症率が約半分になるんですよ!

こんなに効果のある予防法、他の病気ではないと思います。

例えばTVで、これをやればガンの確率が半分になる、

って方法が紹介されたらどうでしょう?

絶対皆やりますよね?私もやります。

これが食べ物だった日には、翌日からスーパーは品切れ状態でしょう(笑)



というわけで、この誤嚥性肺炎予防のための口腔ケア、

病院や介護施設では当たり前になってきています。

職員さんや衛生士さんが入院、入所中の方の清掃を行うところが多くなっています。

もしご家族や親族が入院入所することになって、

口腔ケアの話があった場合はぜひ受けるようにしてください。
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2019.03.25 Mon l メインテナンス、口腔ケア l top