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こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。

コロナが減ってきたと思ったら、今度は台風ですか💦

四国はまだ大丈夫そうですが、

九州、沖縄はどうなるか心配ですね…


以前ちょっとだけですが、

「ペットボトルカリエス」

なるものについて紹介しました。

普段の診療でも

時々目にするので紹介します。
これはスポーツドリンクをよく飲む子供さんに

多くみられる虫歯です。


甘いもの(糖分)が虫歯の原因になる、

これは皆さん十分わかっていらっしゃると思います。

種類によって違いはありますが、

スポーツドリンクには糖分が多く含まれているものがあります。



ですからスポーツドリンクでも

虫歯になります。


で、ここで重要なのは

スポーツドリンクを飲むときは、

ペットボトルや水筒で飲むことが多い、

ということです。



この「スポーツドリンクをペットボトルで飲む」

という行為によって

かなり特徴的な虫歯ができます。

これが

「ペットボトルカリエス」


と言われるものです。


その特徴は…

①歯が生えてきたばかりの子供に多い

②上の前歯の表側にできる

③数本にまたがってできる




ペットボトルカリエス


これは結構特殊です。

虫歯は汚れ、食べかすの溜まりやすいところ、

奥歯の噛み合わせとか、

歯と歯の間にできるのが普通です。




そもそも上の前歯の表側って

虫歯菌にとってはあまり都合の良い場所ではないんです。

でも虫歯になる、ということは

それだけ強い要因があるわけです。



どういうことかというと、

ペットボトルから何かを飲むところをイメージしてみてください。


飲み物は上の前歯を直撃すると思います。

その直撃するものが

糖分たっぷりで、酸性のスポーツドリンクです。



すると

口の中が酸性になる

→酸性になることで歯の表面が溶け出す

→加えて虫歯菌が繁殖する


その結果、

本来できにくはずの場所に

虫歯ができてしまうわけです。



子供に起きやすいのも特徴です。

歯が生えてきたばかりの頃は

まだ未成熟で虫歯になりやすい状態です。

なので生え替わりの時期の

小学生くらいの子に多く見られます。



ペットボトルとは言いますが、

哺乳瓶でも起こります。

哺乳瓶でジュースやスポーツドリンクを飲ませていると発生します。

ですから3歳前後の乳幼児にも

多い虫歯だったりします。


この頃は乳歯が生え始める時期ですから、

やはり虫歯になりやすいです。



これからスポーツの秋です。

涼しくなったとはいっても

スポーツドリンクを飲む機会は

依然多いと思います。

適切な水分摂取は大切ですが、

子供さんには、こういう虫歯があることも

知っておいてもらいたいと思います。


あと、スポーツドリンクだけではなく、

普通のジュースでもなりますので、

気をつけましょう。
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