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こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。

先日、「銀歯を入れているのは日本人くらいだ!」といった記事を書きましたが、本日は、「じゃあ銀歯以外で何を使って治すのか」という話をします。

歯科では金属以外の素材としてセラミックとレジン(樹脂、プラスチック)が用いられます。このうち、審美治療や自費治療で銀歯に代わって主に用いられるのがセラミックです。

セラミックの特徴は、ずばり

強い、きれい、体に優しい

です。


まずは「強い」から。

セラミックは製品によって差はあるものの、圧縮強さ約400MPa、というのを実現しております。
これは人体で最も硬い組織である歯のエナメル質と同じくらいの強さ(384MPa)なのです。

硬ければいいってものでもありません。硬すぎる材質は他の歯を痛めてしまう可能性があると言われています。

セラミックは歯と同じくらいの適当な硬さを有してるのです

次に「きれい」

前歯のかぶせ物(差し歯)は保険では金属の骨組みにレジンで肉付けをした、「硬質レジン前装冠」が用いられます。

パッと見は白いんですが、歯の細かい性状や、色調、透明感は再現できません。
しかも時間がたつと変色してきたり、歯茎の境目が黒くなってきたりと、だんだん見た目が悪くなってきます。

歯科関係者がみれば、だいたい一目でわかります。

セラミックでは歯の性状、色調、透明感まで再現できます。
また変色もほとんどなく、見た目には自分の歯とほとんど変わりません。

よくできたものだと歯科医師が歯のアップの写真を見ても気づかないくらいです。


最後に「体に優しい」

保険診療で用いられる、金属やレジンは劣化や溶出によってアレルギーがでることがあります。

一方セラミックは化学的に非常に安定しているため、アレルギーが出ないといわれています。

また表面が非常になめらかなため、プラークがつきにくい、という特徴もあるのです。

詰め物、かぶせ物には歯との間に微小な隙間が存在します。治療をして時間がたってくると、この隙間に細菌が侵入してまた虫歯を引き起こします(2次カリエスといいます)

セラミックでの治療は非常に精度が高いため、この隙間を小さくすることができます。

つまり2次カリエスになりにくいということになるのです。


このようにセラミックは金属やレジンにはない特長をもった、非常に優れた材質なのです。

そして日々進歩しており、今では様々なセラミックを用いた治療法が出てきています。
その辺は改めて紹介いたします。
2016.06.20 Mon l 審美歯科 l top
こんばんは。
四国中央市の窪田歯科医院、窪田佑輔です。

皆さん、虫歯の治療を受けたことのある方は、お口に銀歯が入っているのではないかと思います。
なんでもともと歯は白いのに、わざわざ銀歯を入れるのでしょう?

私が歯科医師になって間もないころ、こんな話を聞きました。

海外の観光地では人種の近い日本人、韓国人、中国人を見分ける方法があるそうです。

それは
「銀歯が入っているのが日本人」
だそうです。

この話に私はショックをうけました。また同時に「こんなの一種のジョークだろうな」とも思っていました。
世界に冠たる先進国の日本がこんなことで嗤われるわけがない、と。

歯科医師として経験を積むうちに、この話はあながち間違いではないな、と思うようになりました。

今でも印象に残っていることがあります。


勤務医時代、中国からの留学生が治療に来られました。

近くの日本語学校の生徒さんで、20代の女性、失礼な言い方ですが、裕福そうには見えない苦学生といった印象を受けました。
中程度の虫歯で部分銀歯になりますよ、と何気なくお話ししたところ、顔色を変えて「それはいやだ、白い歯はできないのか」とおっしゃられました。

白い歯にしたいなら自費診療になって3万円ぐらいになりますよ、とお伝えしたところ、
「月末にアルバイト代が入る。それを治療費にあてるから、それまで待って欲しい」とのことで、ひとまず応急処置をして、後日白い歯を入れることになりました。(月末には無事に白い歯が入りました)

DSC_0108.jpgイメージです


その一方で…
同じ日に、同じ歯の虫歯治療に来られた方がいたのです。

この方は日本人、40代の非常におしゃれな、働く女性、といった印象の方でした。
保険で治療すると銀歯になっちゃいますよ、自費でなら白い歯が入れられます、とお話ししたところ、
「歯になんかお金をかけてらんない、保険の銀歯でいいわ」

結局銀歯を入れて治療は完了しました。

DSC_0109.jpgイメージです


歯に対する価値観、優先順位が全くの別物であることがわかると思います。

皮肉なことに、日本では保険診療で非常に安価に治療ができるため(東南アジアの発展途上国の水準以下とも言われています)、歯に対する価値観がまでもが低くなってしまっている、これが銀歯だらけになってしまった一因ではないかと考えています。

歯に数万円かかるのは高い、と思われる方が多いのではないでしょうか。
しかし、あなたが持っているスマホはいくらしましたか?バックは?腕時計は?

モノに対してお金を払うのは、その金額以上の価値があるからです。
歯にもそれだけの価値がある、と思ってもらえるようにすることも歯科医師の務めと思っています。

…久しぶりに記事を書くとかなりの長文になってしまいました

美人のたとえに【明眸皓歯という言葉があります。

いつの時代も白い歯は魅力的なものなのですね。

2016.05.26 Thu l 審美歯科 l top